セツナと噓つき狩人

第三話 魔物退治

 ――セツナ視点―― いい案内人ができたぞ! 見つけたのは、ギルとかいう青い髪の男。 ちょっと覇気はないし弱そうだけど、これくらいのほうが手綱を握るのにはちょうどいい! 買ってもらったばかりの熱い串焼きをほおばりながら、わたしはギルに笑いか…

第二話 狩人の男、獲物を見つける

――男主人公視点―― 一年くらい前、俺にも仲間がいた。 貴重な、仲間だった。 そいつらは俺にはもったいないくらい人のできた連中で、しかも、当時のクォリックで唯一、キメラの王を倒せるとまで言われたほど実力のある狩人たちだった。 そんな連中のチ…

第一話 キメラの少女、群れを抜ける

「――我ら『混合魔獣キメラ』種は、すべての生物の頂点に位置し、 高い知能でもって他の魔物を導く――。 そうだな? セツナ。 私が言っていることは、なにか間違っているか?」  わたしは黙りこんだ。 目の前には、この地域の魔物を統べる…